優駿の門(11)

4歳三冠の第一関門皐月賞のゲートが開いた。
優馬はセカンドをマークしようとするががまんのできないクレイジーは先頭に立ってしまう。
そのとき、3番手につけていた左京はスローペースにしてセカンドを封じ込める作戦に出た。
そのため優馬はこのまま逃げたら負けると必死にクレイジーをおさえようとするが、手綱が切れそうに…!?皐月賞は最後の直線でうまく抜け出したアルフィーセカンドが圧勝。
クレイジーは最後に鬼脚を見せたものの2着に敗れた。
そして次の日本ダービーに向け優馬はクレイジーの性格を治すため、故郷の七色浜でクレイジーの調教を始めた。
しかし水を怖がるクレイジーは一歩も動かなくなってしまい、海に取り残されてしまった。
クレイジーの性格を治すため七色浜へ行った優馬たち。
早風のおかげでクレイジーの心の鍛錬はうまくいったが早風は死んでしまった。
それを知らないクレイジーの調教は順調に進み、がまんの競馬もできるようになった。
そしてアルフィーセカンドやバトルハート等、他の陣営も最終追いきりを終え、あとは日本ダービーを迎えるだけとなった。
ダービースタート直前に早風の死を知ってしまったクレイジーはくやしさのあまり、スタートで外ラチぞいを走ってしまい、大きく出遅れ、最後方からの競馬になってしまった。
スタートで好ダッシュをみせたセカンドとハートはそのまま先頭を切って逃げる。
それをつぶそうとブルー軍団がしかけるが太刀打ちできない。
そして第3コーナー、クレイジーが動き出した。
白熱する日本ダービー。
最終コーナーをまわって、ボムクレイジー・アルフィーセカンド・バトルハートの3頭が抜け出した。
最後の直線、激しい叩き合いの末ボムクレイジーが首差抜け出し日本ダービーを制した。
だが、優馬がダービー騎手になった日、尊敬する騎手田辺俊輔が最終レースで落馬し死亡。
喜びの日が涙の日に変わってしまった…。
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